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クリアコレクトとは

クリアコレクト(ClearCorrect)とは、アメリカのストローマン(Straumann)社が提供する 透明なマウスピース型矯正装置(クリアアライナー) を用いた歯列矯正システムです。インビザラインと同様に、コンピューターシミュレーションを活用して治療計画を立て、段階的にアライナーを交換することで歯を移動させます。

ストローマン社は インプラント分野において高い信頼性を誇る企業 であり、クリアコレクトはその技術力を活かして開発された矯正システムです。

 

クリアコレクトの特徴

1. 透明で目立ちにくい

クリアコレクトは、透明なマウスピースを使用するため 装着していても目立ちにくい という特徴があります。これは、従来のワイヤー矯正と比較して大きな利点です。

2. 取り外し可能で衛生的

クリアコレクトのアライナーは 取り外しが可能 であるため、食事や歯磨きの際に簡単に外すことができます。これにより、口腔内の衛生管理が容易 となり、虫歯や歯周病のリスクを軽減できます。

3. フレキシブルな治療プラン

クリアコレクトでは、治療の柔軟性を考慮したプラン が用意されています。

  • Limited 6:6ステップ(6枚)のアライナーを提供する短期間の矯正。
  • Limited 12:12ステップのアライナーを提供する中等度の矯正。
  • Unlimited:治療期間内で必要なアライナーを無制限に提供するプラン。

このようなオプションがあるため、症例の難易度や治療期間に応じて適切なプランを選択 できます。

4. ワイヤー矯正と比較して痛みが少ない

クリアコレクトは、歯に持続的で緩やかな力をかけることで、痛みや不快感を軽減 します。ワイヤー矯正では定期的な調整時に強い痛みを感じることがありますが、クリアコレクトではそうした負担が少なくなります。

5. 医療グレードの高品質な素材を採用

クリアコレクトは、BPA(ビスフェノールA)フリーの医療グレードの多層構造ポリウレタン を採用しており、耐久性が高く、歯の移動を効果的に促します。

クリアコレクトの適応症例

クリアコレクトは、軽度から中等度の不正咬合に対応しています。

適応しやすい症例

  • 軽度から中等度の叢生(歯のガタつき)
  • 軽度の上顎前突(出っ歯)
  • 軽度の下顎前突(受け口)
  • 軽度の開咬(オープンバイト)
  • 軽度の空隙歯列(すきっ歯)
  • 矯正後の後戻りの修正

適応が難しい症例

  • 重度の骨格的な不正咬合(外科矯正が必要なケース)
  • 抜歯が必要なケース(大幅なスペース確保が必要な場合)
  • 大きな回転移動や垂直的な歯の移動が必要なケース

クリアコレクトの治療の流れ

1. 初診・カウンセリング

  • 口腔内スキャナー(iTeroまたはCBCT)を使用して歯列をデジタルスキャン。
  • 治療の適応可否を判断。

2. 精密検査・治療計画の作成

  • 3Dシミュレーションを作成し、治療期間と歯の移動を確認。
  • 必要なアライナーの枚数と交換頻度を決定。

3. マウスピースの製作と装着

  • 治療計画に基づき、オーダーメイドのアライナーを製作。
  • 1日20〜22時間の装着が推奨される。

4. 定期的なチェックとアライナーの交換

  • 7〜14日ごとにアライナーを交換。
  • 約6〜8週間ごとに通院し、治療の進捗を確認。

5. 保定(リテーナーの装着)

  • 矯正後の後戻りを防ぐため、リテーナーを装着。

クリアコレクトとインビザラインの比較

比較項目 クリアコレクト インビザライン
透明度 高い 高い
取り外し 可能 可能
痛み 少ない 少ない
通院頻度 6〜8週間に1回 6〜8週間に1回
清掃性 取り外せるため容易 取り外せるため容易
適応範囲 軽度〜中等度 軽度〜重度
カスタマイズ性 フレキシブルなプランを選択可能 一律の治療計画

クリアコレクトの注意点とリスク

1. 装着時間を守る必要がある

1日 20時間以上 装着しないと計画通りに歯が動かないため、患者の自己管理が重要です。

2. 適応症例に限界がある

インビザラインに比べると、クリアコレクトは重度の症例に対応しにくい ため、事前の診断が重要です。

3. リテーナーをしないと後戻りする

矯正後の保定期間に リテーナーを装着しないと、歯が元の位置に戻るリスク があります。

まとめ

クリアコレクトは、透明で目立たないマウスピース矯正 であり、特に フレキシブルな治療プラン耐久性の高い素材 を活かして治療を進めることができます。

一方で、適応症例に限りがあるため、事前に歯科医師と相談し、適切な治療方法を選択することが重要 です。