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マウスピース矯正はどこの歯科医院で治療しても同じではありません
マウスピース矯正(アライナー矯正)は、透明なマウスピースを用いて歯を動かす治療法であり、目立たず快適に矯正治療ができるとして人気があります。しかし、どの歯科医院で治療を受けても同じ結果が得られるわけではありません。なぜなら、マウスピース矯正の成功には、歯科医師の診断力・治療計画の立案・使用する設備・技術力が大きく影響する ためです。
このページでは、マウスピース矯正を成功させるために、歯科医院の選び方が重要である理由について詳しく解説します。
1. マウスピース矯正の成否は歯科医師の診断力で決まる
1-1. 診断力が治療結果に直結する
マウスピース矯正は、精密な診断に基づいた治療計画が必要 です。診断が誤っていると、
- 治療が長引く
- 予定通り歯が動かない
- 噛み合わせの問題が生じる といったトラブルにつながります。
例えば、軽度の叢生(歯のガタつき)であれば問題なく矯正できるケースが多いですが、骨格性の不正咬合や噛み合わせの問題を伴う症例では、診断の精度が結果を左右 します。
1-2. 顎の状態・骨の厚み・歯根の位置を考慮することが重要
歯科医師が矯正治療の診断を行う際、以下の点を詳細に評価する必要があります。
- 歯の傾き・角度の分析
- 歯槽骨(歯を支える骨)の厚み
- 顎関節(TMJ)の状態
- 歯根の位置と移動の可否
診断力のある歯科医師は、これらを考慮しながら、無理のない治療計画を立案できます。
2. 使用する設備・ツールの違いが結果を左右する
2-1. 3Dスキャナー(iTero)の有無が精度を左右
マウスピース矯正では、精密な歯型データを取得することが成功のカギ となります。そのため、最新の3D口腔内スキャナー(iTeroなど)を導入しているかどうか が、歯科医院選びのポイントになります。
- iTeroスキャナーを使用する場合:
- 高精度な3Dスキャンにより、正確な治療計画が立てられる
- マウスピースのフィット精度が向上する
- 矯正後のシミュレーションを即時に確認できる
- 従来の歯型採取(シリコン印象)を使用する場合:
- 精度にばらつきが生じやすい
- 型取りの不快感がある
- データ化までに時間がかかる
2-2. CBCT(歯科用CT)の導入が治療計画の精度を向上
歯の移動を計画する際には、CT画像による骨の厚み・歯根の位置の評価が不可欠 です。CBCT(コーンビームCT)を導入している歯科医院では、
- 歯の移動に適した方向を詳細に解析できる
- 歯根吸収や骨の状態を事前にチェックできる
- インビザラインの治療計画に適用できる
これにより、より安全で確実な矯正治療が可能になります。
3. 矯正治療の経験と実績が重要
3-1. マウスピース矯正の経験が豊富な歯科医を選ぶべき理由
マウスピース矯正は、ワイヤー矯正と異なり、ソフトウェアを用いた治療計画の作成が必要 です。経験豊富な歯科医師は、
- ソフトウェア上の歯の動きと実際の歯の動きの差を理解している
- 患者ごとの適切なアタッチメントの設計ができる
- 治療途中での調整がスムーズに行える
このような点で、経験が不足している歯科医師とは治療結果に差が生じます。
3-2. 適切なアタッチメントとIPR(ディスキング)の技術力
- アタッチメント(Attachment):
- 歯の移動を補助するために歯の表面に装着する突起物
- 適切な形状・位置に設置しないと、歯が正しく動かない
- IPR(Interproximal Reduction):
- 歯のスペースを確保するために、エナメル質をわずかに削る処置
- 適切に行わないと、歯の形態に悪影響を与える
これらの技術的な処置の質が、矯正の成功に大きく関わります。
4. 矯正後の保定(リテーナー)の管理が適切であるか
矯正治療が終了した後、歯の後戻りを防ぐためのリテーナー管理 が重要です。
- リテーナーの適切な種類を選択できるか(固定式・取り外し式)
- リテーナー装着期間を適切に指導しているか
- 後戻りの兆候を早期発見できるか
適切なアフターケアがないと、せっかくの矯正治療が無駄になってしまう可能性があります。
まとめ
マウスピース矯正は、単に「マウスピースを装着するだけ」の治療ではなく、歯科医師の診断力・治療計画・設備・技術力が結果を左右する治療法 です。
- 診断力の高い歯科医師を選ぶことが重要
- iTeroやCBCTを導入している歯科医院を選ぶ
- 経験豊富な歯科医師が在籍しているかを確認する
- 矯正後の保定管理が適切かを見極める
これらのポイントを踏まえ、信頼できる歯科医院を選ぶことで、マウスピース矯正の成功率を高めることができます。